こんにちは、リベロジック森本です。
これは2025年秋から自社サイトで行った多言語SEO実験の振り返りです。一度に大量ページ生成してどうなるのか!当時は検索指標の著しい変化に「Google先生に指導された!」と思いこんでいましたが、いろんな原因と推測が混在している感じでしたので、少し前のお話として記録しておきます。
1. いきなり多言語ページを増やしてみた
日本語の自社コンテンツをもとにGoogle Cloud Translation APIのニューラル機械翻訳で、英語・フランス語・スペイン語・ドイツ語・オランダ語・簡体字・繁体字へ展開しました、日本語を含めて8言語です。
いろんなやっちゃダメ!大丈夫!記事を拝読した上にて準備しました。
Astroで静的ページを生成しcanonicalやhreflangも完璧に設定し、自動翻訳を利用していることも明記しました。
Googleのスパムポリシーにも目を通し、John Mueller氏のインタビュー動画も確認!満を持して臨みました。
技術的にはかなり気合いを入れたつもりです。
公開ページは一気に増え、インデックス数が2,000ページに達する勢いでした。普通なら1言語ずつ品質と検索状況を確かめるところですが、そこは実験台の自社サイトだから一気に試してみたわけです。
※翻訳の仕上がりがかなり中途半端なのと強調CSSで翻訳が切れてしまったりするため、その後にClaude APIへ載せ替えました。実験の途中で翻訳方式そのものも変わっていますので、本コラムはレポートってほどでもないです。
2. 数字が落ちた原因は何だったのか
公開からほどなくここしばらくずっと流行りのahrefsで見ていたDR(ドメインレーティング)が急降下しました。😅
Search Consoleに手動対策の通知とかはありませんでしたが、Googleで社名を検索したときに表示される候補も一気に減りました。(T_T)
Googleがどう判断したかは当時もいまも分かりません。
DRはahrefs独自の指標でGoogleの評価や「ペナルティ」を直接示す数字ではありません。
(昔はページランクって名前でGoogleさんが指標として出してたんですけどね!)
検索候補の変化も翻訳ページの追加だけが原因だと証明できていません。
「大量の機械翻訳ページがGoogleにスパムと判断されたのでは」と考え、普通にボコボコに負けた気分を満喫しておりました(T_T)
3. 2026年5月15日、いったん引き返す
約半年様子を見ながら実験を続けましたが、私の変な実験のためにA11yで活躍を続ける弊社CAO二俣の足を引っ張るのでは😓と思い5月15日に方針を変えました。
英語版を残し、ほかの翻訳版にはCloudflareの_headersでX-Robots-Tag: noindex, nofollowを返す設定にしました。
/fr/*
X-Robots-Tag: noindex, nofollow
/zh-tw/*
X-Robots-Tag: noindex, nofollow
対象の各言語へも同様に適用しました。
当時は「ヘッダーならすぐ効く!」と期待したのですが、当然ヘッダーに細工しただけで検索結果から即座に消えるわけではありませんでした。Googleがnoindexを認識するには該当URLを再クロールする必要があり、これにけっこう時間がかかったりします。
申請できるのですが1日の許容量があまりにも少ない(T_T)
その後、何ヶ月か経過してSearch Consoleのインデックス数も350ページ程度に減りました。リンク評価の分散も抑えられたのでは?とも思いましたが、実際の影響を完全に掌握できたには至っておりません。
Google先生のみぞ知るでございます。
4. 海外向けプレスリリースも試した
英語版はそのままインデックス化を残したので、Chromeの拡張ツールリリース用に海外向けプレスリリースから英語トップページへの流入も試しました。
Liberogic Releases Two Chrome Extensions to Support Practical Web Accessibility Testing
Chromeのエクステンション管理画面を見ると海外ユーザーのほうが多いため、英語版を後押ししサイト全体にも良い影響が出るのでは!と期待していましたが....
ただこれも実際に引用されたのは数サイトほどで、SEOにどんな影響があったかは判断できませんでした。
5. とは言えDRは何となく戻りました
いろいろ試した結果、DRは何となく戻りました。(とはいえ低いままです!)
Webサイトから一定のお問合せを頂いているため自社サイトに関してはahrefsのDRをそこまで重視していませんが、あんまり低いのも本職としてちょっとカッコ悪いのでほっとしています。DRにしても弊社の規模感からすれば十分な水準ではないかと。
翻訳クォリティも多分に原因の1つでありますし、あやふやな要素は多々ありますが、少なくとも「技術的に担保して、canonicalとhreflangを正しく設定すれば一気に多言語化しても大丈夫」とは言えない感じでした。
多言語コンテンツを増やすなら1言語ずつ公開し、翻訳品質や現地の読者に役立つ内容を確認する。Search Consoleのインデックス状況・表示回数・検索流入を、公開前後で記録する。そのうえで次の言語へ進むのが良さそうです。
6. その後の状況(2026年9月時点)
その後、検索まわりは落ち着いてきています。
現在は比較的アクセスが多い繁体字中国語のページを再びインデックス対象にして、どう変わるかを見ています。英語に続いてもう1言語を戻した時に、検索流入や「リンクジュース」にどう変化が出るのか。Google内部の評価そのものは見えませんが、Search Consoleで確認できる検索流入とahrefsのDRの変化を追っています。
海外言語だけに絞ればやりたいことはたくさんあります。
なぜか最初に入れていなかった韓国語も追加したいし、インドのサンスクリット的な言語やキリル文字を使う言語、アラブ諸国の右から左へ読む言語(RTL)も見てみたい。
当時のノリで増やした欧州の各言語は残すか整理するか迷っています(笑)。
ちなみに9月24日のGoogleスパムアップデートから、9月21日より現在に至るまでGoogle Search Consoleのダッシュボードがずっと止まったままでとても不便ですね!
インデックス化はされているようですが、このチャート図がいかに情報として大切なのかが身にしみます。
被リンクに関してもう一つネタはありますがそれは後日にコラム公開させていただきます。
引き続き経過は追記していきます!
社長でありながら常にカウンターパート。新しい技術を理解したり、何かが便利になる瞬間に喜びを感じ、ひたすら没頭する現場大好き人間。未来の技術にもわくわくしながら、いくつになっても新しい体験を楽しんでいたい。
森本 忠典
プロジェクトマネージャー / ディレクター / 2007年創業